審美歯科とは

「審美」という言葉の響きから、どのようなことを想像されるでしょうか。美容整形やエステ、などのイメージが湧くでしょうか。審美歯科(しんびしか)とは、美しさに焦点を当てた総合的な歯科医療分野のことを指します。

審美歯科治療の具体例

審美歯科では信頼できる医師を見つけることが近道です

歯の機能的な側面と、審美的な側面、ともに日常生活を送るには重要な要素です。患者様によって、悩みも様々ですし、それに対する審美歯科の治療法も様々考えられます。

あきらめていた歯の悩みを解決できるかもしれません。歯科医院にてしっかりと自分の悩みを相談し、適した治療を相談しましょう。

 

審美歯科では信頼できる医師を見つけることが近道です

審美歯科の必要性

審美歯科治療の目的

審美歯科によって健やかで豊かな生活へ導きます

一言に審美歯科といっても、単純に見た目をきれいにするだけが目的ではありません。審美歯科治療によって、正常な咬み合わせを作り出し、身体の機能をあるべき状態へ導くこともできます。また、歯にコンプレックスを持っていて人と話し辛い、思いきり笑えない、という方の悩みを解消することも、審美歯科の重要な役割の一つです。
審美歯科の目的も、他の一般的な医療行為と同様、ひとりでも多くの方が豊かな日々を送ることができるよう、健やかな身体づくりに貢献することにあります。歯についてお悩みの方は、ぜひこのサイトをすみずみまでご覧いただいた上で、一度、歯科医師にご相談ください。

審美歯科によって健やかで豊かな生活へ導きます
きれいと健康は表裏一体

人の身体において「きれい」ということと、「健康である」ことは表裏一体のものであり、特に歯においてその美しさは、機能美であることが多いと考えられます。様々な機械や車、電車なども力学的に考えられ、効率良い設計をされた場合に同時に美しさを併せ持つことに気づくことがあります。だからこそ近年 審美歯科の需要が高まっているのです。
元来、歯は「生体鉱物」と言われる特殊な身体の組織、器官であり、その機能を果たすために細胞の一つ一つが確実な配置をとって構成されています。機能を果たすために最適な形態を持っているものなのです。そして審美歯科はその最適な形態になるべく近づけることを目的としています。

きれいと健康は表裏一体

審美歯科の基本的な治療の流れ

審美歯科治療を行うにあたっての大まかな手順をご紹介します。
歯の症状、ご予算、患者様のご希望により方法は様々ですが、ここではどの治療にもあてはまる基本的な流れをご紹介します。

カウンセリング

審美歯科のためのカウンセリング

悩みをもっている部分についてよく相談し、どの治療法が適当であるのか、その利点と弊害について、治療時間・期間、費用についてしっかりと説明してもらいましょう。きちんと納得のいく説明を受けてから審美歯科の治療を受けることが重要です。疑問点がある場合には、怖がらずにきちんと質問しましょう。質問に答え、しっかりと説明してくれる信頼のおける歯科医院に通ってください。

診断

審美歯科のための診断(レントゲンなど)

レントゲン撮影や、歯周のポケット診査などを行って根本的な病気の有無を診査します。虫歯や、歯周病といった病気がある場合には、審美治療の前にそれらの治療を優先させることもあります。

必要があれば、虫歯治療などの基本的な治療

審美歯科のための虫歯治療など基本的な治療

虫歯や歯石のクリーニングが必要であれば、それらお口の中の病気自体を治療することが先決です。きちんとした組織に戻してから審美治療を行います。

ホワイトニングや、歯の形成・型取りなどの治療

審美歯科の具体治療(ホワイトニング、歯の形成・型取りなど)へ

お口の中が健康な状態になったら、薬液を使用するホワイトニングや、歯の型取りなどの治療を行います。

治療完了

審美歯科の治療完了

納得のいく色や形に仕上がっているかを確認します。ご満足いかない場合には、具体的に気になる部分についてきちんと医師に伝えましょう。

メンテナンス

審美歯科のメンテナンス

一度きれいになっても、歯をそれまでと同じ扱いをしていては元に戻ってしまうこともあります。定期的に歯科医院でのメインテナンスに通い、日ごろのご自身のお手入れも欠かさないように気をつけましょう。

歯の変色について

歯の変色には様々な原因があります。ここでは大きく、内因性ののもと外因性のものに分けてご説明し、どのような審美歯科の対処法があるかまでをご案内します。

内因性の変色

1.神経を抜いた歯
神経を抜いた歯

神経(歯髄「シズイ」)を取ると歯の色はやや暗くなります。この変色は血性色素(血が固まったり、変質したもの)や歯髄組織の腐敗物が象牙質に染み込むのが原因で、茶褐色やグレーになります。
歯髄を取った後の処置や歯髄がどの程度傷んでから取ったかによって、変色度合いも変わります。

2.歯の成長期における薬剤の服用
軽度のテトラサイクロン菌

歯がまだ生えていない時期テトラサイクリンやミノサイクリンなどの抗生剤を服用したために、歯がグレーや暗紫色のシマシマになってしまう病気があります。テトラサイクリン歯と呼ばれる変色です。
永久歯の象牙質ができてくる乳児から7歳くらいの間にこの薬を長期間飲むと象牙質に色素が沈着してしまい歯の色が濃くなったり歯に縞模様ができたりします。色は薬の種類によってグレーや茶色、オレンジ色などさまざまです。いずれにしても色が濃い場合には歯のクリーニングやホワイトニングだけでは、白くする事が難しい場合があります。

また、エナメル質の形成期に多量のフッ素を摂取すると、歯に白い斑点ができたり、一部分が茶褐色に変色することもあります。この白斑はホワイトニングを行うことによって逆に目立つ場合があり注意が必要です。軽い場合はホワイトニングで改善できますが、変色が強い場合は改善しきれない場合もあります。

3.加齢による変化

歯にはエナメル質の内側に象牙質という層があり、さらにこの内側を歯の神経と血管が通っています。生えたての歯の象牙質は淡いクリーム色をしているのですが、肌の老化と同じで新陳代謝により年々この色が濃くなってきてしまいます。
またエナメル質も毎日の歯磨きや歯軋り、毎日の食事などで薄くなり内側の象牙質の色が強く表面に出るようになります。
この二つの相互作用により、歯の色が全体的に黄色く、茶色がかってくるのが、加齢による歯の変色です。また、紫外線によっても歯の色が濃くなることがあります。

4.その他
エナメル質形成不全、象牙質形成不全などの先天的な原因

エナメル質形成不全、象牙質形成不全などの先天的な原因によるもの、歯科材料の変質などもあります。

外因性の変色

1.飲食による着色

タバコはもちろん、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、コーラなどの飲み物、カレーなど香辛料の強い食べ物、チョコレートなど日常口にしているものでも色素が歯についてしまいます。また、口紅も注意が必要です。

2.虫歯によるもの

初期虫歯は白くにごった色になり、表面がざらざらしてきます。表面だけの初期虫歯であればティースポリッシングによってきれいにすることができますが、さらに進行すると茶褐色や黒っぽくなってきます。こうなってくると虫歯を削って詰めなければなりません。
また、虫歯の治療で詰めた金属が原因で歯が黒くなることがあります。この場合は原因となっている金属をはずし、黒くなってしまった部分をすべて削り取り白い材料で詰めなおす必要があります。

これら虫歯が原因で起こってしまった変色には残念ながらホワイトニングの効果がありません。歯を白くする場合にはこれらの治療を済ませてからホワイトニングに移ります。歯の変色の原因には少数のものを含めるとまだまだあります。

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