歯の病気

歯の病気の種類

くさび状欠損

くさび状欠損とは歯の根元が欠けてくる症状で、歯ブラシの磨耗によってできる場合と、歯ぎしりや食いしばりのような強い力によって歯の根元の部分の歯質が割れて剥がれることによってできる場合があります。
原因を取り除き、欠けた部分には虫歯をつめる材料で補填することで治療します。放っておくと、食べ物がたまって虫歯になりやすくなったり、知覚過敏の症状がでることがあります。

くさび状欠損

咬耗

咬耗とは硬い食べ物や、歯ぎしり、食いしばりによって歯の表面が磨耗していく症状です。あまりひどい場合には虫歯をつめる材料で補填します。
放っておくと、咬み合わせの高さが低くなる、知覚過敏の症状が出ることがあります。

咬耗

変色・着色

歯の形成期に投薬を受けた場合や、歯の神経を抜いて時間が経った場合に象牙質の色が変化し歯が変色することがあります。
また、煙草やコーヒーなどのヤニによっても歯の表面に茶色の色が付着することがあります。
ホワイトニングや、歯のクリーニング、ラミネート修復などによって改善できます。

変色・着色

エナメル質形成異常

歯の形成異常には、形成不全と形態異常があります。形成不全では、エナメル質、象牙質の形態や色が未成熟となります。遺伝的因子によるもの、歯の形成期に全身的に問題があり必要な栄養素が不足したことによるもの、外傷や放射線など局所的な影響によるものがあります。
形態異常では、癒合歯や、長胴歯などの形が異なるもの、位置や数が異なるものなどがあります。これには遺伝的要因、ホルモンなどが関与していると考えられています。

エナメル質形成異常

酸蝕症(侵蝕症)

酸蝕症(侵蝕症)とは酸の作用によって表面の歯質が溶けてしまう症状で、虫歯のように細菌によるものではありません。
原因の多くは職業的なもので、塩酸や硝酸などの強酸を取り扱う人に見られますが、まれに酸性の食品を多量に摂取する人や、嘔吐を繰り返すことによって起こることもあります。
まずは原因を取り除き、溶けてしまった部分を、つめ物、クラウンやラミネートで補うことで処置します。

酸蝕症(侵蝕症)

破折

破折には歯冠部分が欠ける歯冠破折と、歯の根が割れる歯根破折があります。
特に神経を抜いた後の歯は歯質自体が脆弱になっていますので、強い力がかかったときに折れることがあります。神経のある歯が割れたり、折れたりすると強い痛みが出るので、すぐにわかりますが、神経のない歯の場合、最初はほとんどわかりません。時間が経つと、周囲の歯肉に炎症が起こったり、骨が吸収して歯周炎を引き起こし、痛みとなって現れます。
歯冠破折はかぶせ物で対処できますが、歯根破折の場合には歯自体を抜くしか方法がないケースがほとんどです。場合によっては、ボンドを流して破折部分を止めて再植する方法などもあります。

破折

象牙質知覚過敏症

象牙質知覚過敏症とは、象牙質を通して神経が過敏に反応し、虫歯ではないのに冷たいものなどの外刺激を痛みとして感じてしまうものです。

う蝕(虫歯)

う蝕とはいわゆる虫歯のことです。掃除の行き届いていない歯には歯石が沈着し、細菌の温床となります。細菌が作り出した酸はエナメル質を溶かし歯に穴を作ります。エナメル質の抵抗性と歯の再石灰化が補うことのできないレベルまで歯が溶けた場合に、痛みを感じる虫歯に発展します。

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