インプラント治療の前後

インプラント治療の前に

1.検査・カウンセリング

インプラント治療を始める前には、場合によって多少異なりますが、いくつか必要な検査やカウンセリングがあります。

インプラント レントゲンの検査

インプラント レントゲンの検査

インプラントを埋め込む顎の骨の量や質、形を診査します。
口の中全体や、部分的な小さいレントゲン撮影、またCT撮影などを行います。

インプラントを予定している部分だけでなく、周囲の歯の状態や、歯周病の状態もチェックします。

>>インプラントに適した症状

インプラント 口の中の診査

インプラント 口の中の診査

歯ぐきの状態や、咬み合わせの診査をして、インプラントの適切なサイズや埋め込む位置を検討します。
歯を失った原因があるわけですから、歯周病や虫歯、咬み合わせの問題などが残っていれば、インプラント治療を始める前に必要な治療も治療計画に含める必要が出てきます。

インプラント 全身状態の確認

インプラント 全身状態の確認

高血圧や糖尿病、その他の持病のある方、常用薬のある方などは、歯科医師へ申し出てください。
例えば、通常インプラントはそれほど侵襲の大きな処置ではありませんが、血が出る処置を含みますので、血の固まりにくいお薬を飲んでいる方などは中止していただくこともあります。

その他、様々な情報について、かかりつけの医師との連携が必要なことがありますので、歯科医師もきちんとした情報を前もって必要としています。
また、アレルギーのある方も、わかる範囲で結構ですので、きちんと申し出てください。

2.インプラントが成功しない場合

インプラント自体の劣化は生じないと言われています。しかし、それを支える顎の骨や歯ぐきは細菌、温度変化、咬合圧(噛む力)などの影響を受けて絶えず変化します。したがって、手術が成功しても、その後いろいろな要因が重なって、インプラントが動揺し、抜けるという失敗に終わる可能性もあります。

インプラントが成功しない場合の症状と原因

インプラントを安全に使っていただくために

  • 歯科医院ではインプラントを含めた口腔内全体の清掃状態・かみ合わせのチェック、クリーニング、ブラッシング指導などを行います。
  • きちんとしたメインテナンスを継続することによって、インプラントを長く快適に使っていくことができます。
  • お手入れの主役はあくまで患者様ご自身です。日頃からお口の中をきれいに保つように努力していただくことが最も大切です。

インプラント治療の後で

インプラント手術後の飲食について

  • 麻酔は2〜3時間くらいで切れます。お口の中の感覚が戻ってから、飲食して下さい。
  • その間は、冷たい飲み物は飲んでも結構ですが、固いものや熱いものは避けてください。
    お口の中を噛んだり、やけどをする危険があります。
  • 当日は、アルコール類や刺激物は避けてください。傷はなるべく刺激しない方が好ましいので、食べ物が当たらないように気を付けて、召し上がれる部分では通常のお食事をしていただいて結構です。
インプラント手術後の飲食について

インプラント手術後の清掃について

  • 食べた後は、うがいをして汚れを溜めないようにしてください。
  • 手術した部分については、傷が良くなるまでの手術後約一週間、一日二度はうがい薬でぶくぶくうがい消毒してください。市販のイソジンなどでも効果があります。
  • 歯磨きは、手術した部位を避けて、他の部分はきちんと磨き、磨いた後にうがいをしてください。
  • 手術した部分を舌や指で触ると不潔になり、痛みや出血、感染を起こすことがありますので注意してください。
インプラント手術後の清掃について

インプラント手術後の日常生活について

  • 当日は激しい運動や長時間の入浴など、血の巡るような行為は避けてください。出血しやすくなったり、痛むことがあります。
  • お薬は指示通りに服用してください。
  • 痛みや腫れがあるときは、術後2日間くらいは冷たい氷で冷やしてみてください。(長く冷やしすぎるとしこりとなって残る危険がありますので、注意してください。)
  • 翌日からは血が止まり、熱がなければ入浴しても大丈夫ですが、傷が良くなるまでは血の巡ることをすると痛むことがある可能性があります。
  • 術後1日くらいは傷口から血がにじむことがあります。血がしっかりと固まり、 止まるまではお口を頻繁にゆすぎ過ぎないようにしてください。尚、まれにお口の中の血が固まり、あざのようになることもありますが、次第に消えてゆきます。
  • 傷の治りが悪くなりますので、喫煙は極力控えてください。
インプラント手術後の日常生活について

インプラント手術後の日常生活に術後の経過について

  • 術後1〜2週間経過した後、インプラントした部分の痛みや違和感は消えていくのが普通です。時間が経っても、それらの症状が継続する、あるいは悪化することがあれば担当医にご相談ください。
  • まれに、最初の手術でインプラントがしっかりと骨にくっつかない場合もあります。その際にはやり直しなどの処置がありますので、担当医によくご相談ください。
インプラント手術後の日常生活に術後の経過について

メンテナンスの仕方

  • 全体的に丁寧に歯ブラシをします。手用・電動ブラシどちらでも構いません。
  • 隙間の大きな部分は歯間ブラシや、フロス(糸ようじ)を利用して、細かいところまで磨きます。
  • 咬み合わせが変化したり、清掃が行き届いているかをチェックするために、歯科医院で定期的なメンテナンスを行ってください。
メンテナンスの仕方

インプラントの痛みについて-痛みを感じないインプラントの治療-

インプラント治療中に痛みはありません

インプラントを埋め込むときなどには、あらかじめ、しっかりと麻酔を効かせて治療していきますので、痛みを感じることはありません。
治療の後で、多少の痛みがでることもありますが、お薬で抑えられる程度のものです。

清潔な環境が痛みを少なくします

人間の体は、細菌、ウィルスなどの外敵が体内に入り込み、それに対して闘う際には大きな炎症反応が現れ、強い痛みや発熱を伴うようにできています。インプラント治療は、きちんとした清潔な滅菌環境で治療され、体内に入るインプラントも清潔なものですから、それらの痛みの反応が少ないと考えられています。
ただ、患者様によって個人差がありますし、もともとの骨の状況や、行った処置の大きさによって体の反応は異なりますので、投薬等、治療後の管理については主治医の指示に従ってください。

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