インプラント治療を始める前には、場合によって多少異なりますが、いくつか必要な検査やカウンセリングがあります。
インプラントを埋め込む顎の骨の量や質、形を診査します。
口の中全体や、部分的な小さいレントゲン撮影、またCT撮影などを行います。
インプラントを予定している部分だけでなく、周囲の歯の状態や、歯周病の状態もチェックします。
歯ぐきの状態や、咬み合わせの診査をして、インプラントの適切なサイズや埋め込む位置を検討します。
歯を失った原因があるわけですから、歯周病や虫歯、咬み合わせの問題などが残っていれば、インプラント治療を始める前に必要な治療も治療計画に含める必要が出てきます。
高血圧や糖尿病、その他の持病のある方、常用薬のある方などは、歯科医師へ申し出てください。
例えば、通常インプラントはそれほど侵襲の大きな処置ではありませんが、血が出る処置を含みますので、血の固まりにくいお薬を飲んでいる方などは中止していただくこともあります。
* | その他、様々な情報について、かかりつけの医師との連携が必要なことがありますので、歯科医師もきちんとした情報を前もって必要としています。 |
* | また、アレルギーのある方も、わかる範囲で結構ですので、きちんと申し出てください。 |
インプラント自体の劣化は生じないと言われています。しかし、それを支える顎の骨や歯ぐきは細菌、温度変化、咬合圧(噛む力)などの影響を受けて絶えず変化します。したがって、手術が成功しても、その後いろいろな要因が重なって、インプラントが動揺し、抜けるという失敗に終わる可能性もあります。
インプラントを埋め込むときなどには、あらかじめ、しっかりと麻酔を効かせて治療していきますので、痛みを感じることはありません。
治療の後で、多少の痛みがでることもありますが、お薬で抑えられる程度のものです。
人間の体は、細菌、ウィルスなどの外敵が体内に入り込み、それに対して闘う際には大きな炎症反応が現れ、強い痛みや発熱を伴うようにできています。インプラント治療は、きちんとした清潔な滅菌環境で治療され、体内に入るインプラントも清潔なものですから、それらの痛みの反応が少ないと考えられています。
ただ、患者様によって個人差がありますし、もともとの骨の状況や、行った処置の大きさによって体の反応は異なりますので、投薬等、治療後の管理については主治医の指示に従ってください。